皆 様
思うように言葉で意思を伝えられない: これは失語症で苦しむ人々にとって日常の現実です。失語症は世界中何処にでもある病気で、誰でもかかる可能性のある症状です。現在世界中で5百万人以上の患者がいます。
同封しましたのは失語症に関する情報を記した数冊の小冊子です。言語障害は脳の傷害によるもので、かかると普段どおりには話したり、理解したり、読んだり、書いたり出来なくなります。
これらの小冊子は国際失語症協会が無償で提供しているものです。協会はそのいろいろな活動の中でこの急激な言語上の障害について世界中の人々に情報提供することに努めており、これらの小冊子はそのためのものです。
世界協会に加盟の各国の失語症協会の尽力、各地のロータリークラブの支援に感謝いたします。各種小冊子をお届けできるのもこのような協力、支援があればこそなのです。
この小冊子は患者とその家族に向けた情報提供のためにつくられています。どうぞ所属組織の中で広く回覧されるように、また、巡り巡ってより必要としている人々の手にわたるように心掛けて下さい。必要としている所とは例えば病院の神経科、リハビリセンター、話し方クリニックなどや、または各国国内の患者組織などです。
この情報をもとに皆様のお役に立てることを願っており、特に症状を持つ人達が社会的に疎外されることがないよう手を差し伸べるべく努めております。とうぞご意見、ご提案を遠慮なくお出し下さい。喜んで承りたく待機しております。あて先は下記署名のとおりです(できましたら英語でお願いします)。
敬具
国際失語症協会
博士ジャクリーンスターク
Members of the AIA Board of Governors